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8)航空路管制
離陸した航空機は、進入管制業務の管制下にはいりやがて航空路コントロール・センターの管制下にはいる。我国の航空路管制業務は、札幌、東京、福岡及び那覇の4つの管制区でカバーされており、それぞれの責任空域内の航空機を管制している。各管制区内ではレーダーによって航空機を監視し無線通信によって指示、助言、誘導等を行っている。
9)航法支援施設
(1)VOR及びVOR/DME地上援助施設
(VHF : Omni-directional Range, DME : Distance Measurement Equipment)
VOR局から発射される方位信号を受信すれば、当該VOR局を中心にし磁北を0度とした方位を知る事が可能である。また、DMEを使用することにより、DME局からの距離情報も得ることができる。
(2)NDB援助施設(Non-Directional Radio Beacom)
NDBの電波を受信してNDB局への方位を機上計器上に示す。
(3)計器着陸援助施設(ILS : Instrument Landing System)
ILSは、地上施設から最終進入中の航空機に指向性電波を発射し、滑走路に対する精密な進入経路(方位、降下角)を与える施設であり、機上の受信装置によってそのデータを表示し、その表示に従って着陸するものである。
この施設によって着陸可能な条件は、地上施設の性能、機上装置の精度によって三つのカテゴリーに分けられている。
?Category−I(CAT-I)
・視程800m、滑走路視距離800m
・着陸決心高度200ft(気圧高度計指示)
?Category-?(CAT-?)
・着陸点の視程500m、その他の滑走路地点での視距離200m
・着陸決心高度100ft又は150ft(電波高度計)
?Category−?(CAT-?)
視程、着陸決心高度のよって、CAT-?a, CAT-?b, CAT-?cの3種類に分けられている。

 

 

 

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